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例えば
下調べなしに
一見の店に入るとき

なんとなく店の中をうかがい
なんとなく素通りしてみたり

「ネタの一つでも転がってないかなー」
なんて思う休日ランチ





そこに
怪しいグラサンをかけて
カウンターで足投げ出して3席占めて
ふんぞり返ったオッサンがいた場合←テレビは競馬中継


まっ
別の店を探すじゃん

昔のオレならば





絡まれてもヨシ
意外や意外オモロイオッサンならそれもまたヨシ

ちょっとしたイベントを期待しつつ
真横に着席

さっそく餌に喰いついてきたｵｻｰﾝは

「兄ちゃん、競馬やんのか？フへッ」

「いや、やんな・・・　あっ餃子とサワーください」





オレにかまうなオーラを出しつつーの

会話ぶった切りーの　オーダー大作戦のハズが


「なんで？フヘッ
　こんなにおもしれーのによ　なっマスター　フヘッ」

「そんなにおもろいんスか？（フヘッってなんだよ）」

「っだよ
　小遣い稼げて馬の勉強にもなんだぜフヘッ」

「へー・・・　あっ排骨麺ください」


オッサンなんで語尾が半笑いなん？





ちょっとツボッたオレは
うっかりパーコー麺なんて頼んじゃったじゃんか

競馬中継が終わると同時に
「ごっそさん　フヘッ」
って出ていく後ろ姿は小遣い稼ぎに失敗し
「今日も負けました　フヘッ」
ってオレには見えたよ

オッサンの会話同様
出汁の効いていないスープと柔すぎる麺

それはまるで物悲しい秋の風情　



ウェストポイントではトラディショナルな
オータムアレンジ






さて
今年の年末商戦は如何なものかと


スタートラインに立ったふりして


未だ靴ヒモを結べていない状態なんだ　フヘッ←止めれ